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社員ストーリー

育休早期復職を利用し、育児とキャリア形成を無理なく両立

里見さん 2013年 キャリア採用
サージカル セールストレーニング

2013年2月に入社。営業職として関西エリアの病院や医療機関を担当した後、東京のセールストレーニングチームに異動。現在は、新卒およびキャリア採用者を対象に、製品知識やソフトスキルの教育担当として、キャリアアップを目指している。

「早く戻ってきてほしい」の温かい声が後押しに

里見さん 2024年、オフィスで話す様子

2人目の子どもを出産後、育休早期復職支援プログラムを利用して、産後6カ月で復職しました。実は、1人目を出産した際、トライアルとして同プログラムの利用者を募っており、お声がけいただいたのですが、子育てをしながら働けるのか自分自身が不安で、一度見送りました。

2人目を出産した頃にも、同プログラムのトライアルが継続されていて、再びお声がけいただきました。「産後6カ月以内の復職」が条件で、最初は「少し早すぎるかな」と不安でしたが、上司や職場の仲間の「早く戻ってきてほしい」という温かい言葉に背中を押され、利用を決めました。

復職後に働き方を選べる点もメリット

復職後の働き方が自分で選べることも安心につながりました。最初の2カ月は短時間勤務や曜日時短勤務の制度を利用して、1日5時間・週3日勤務からスタートし、その後は1日5時間・週5日勤務に。「これならいける!」という感触を得た3カ月以降に、フルタイムに変更しました。そうした助走期間がなければ、いくら職場の理解があっても、自分が不安で早期復職はできなかったかもしれません。

給与以外にプラスαの金銭的なインセンティブをいただけることも、ありがたかったです。ただ、最終的に早期復職を決めたのは、「自分のキャリアの継続」が一番の目的でした。

結婚前の私は、営業職として仕事中心の生活でした。結婚後に東京へ異動となり、現職に就いてすぐに1人目を妊娠し、「女性のキャリアは本当に止まるのだ」と痛感しました。さらには、1人目の育休から2人目の育休までの3年の間に、職場結婚で共に営業職として働いてきた夫がマネジャー職に昇格。後輩たちも順調に昇進・昇給し、自分だけ取り残されたような気持ちになっていました。

里見さん 2024年、PCを見ながら電話で話す様子

そんな中、再度このプログラムのオファーをいただき、育児もキャリアも諦めずに両立して続けられるかもしれないと考え、利用を決めました。

このタイミングで早期復職したからこそ、社内公募を通した異動や昇格も実現できました。育休を1年間フルで取得していたら、このような機会が私に巡ってくることはなかったかもしれません。新しい仕事も任せてもらえ、仕事の幅も広がっており、思い切って行動してよかったと思っています。

ありがたいことに、メドトロニックにはキャリアと子育ての両立を支える制度が多数あります。出産後も仕事のペースを落としたくない人は、家事代行やベビーシッターサービスなどをフル活用して働くことが可能です。逆に、一定期間仕事をセーブして、家庭重視で働く社員もいます。それは自分で決めていいのです。

休日は子どもと触れ合う家族の大切な時間

仕事と家庭の両立は、夫とのチームワークが欠かせません。夫は同僚でもあるので、私の仕事をよく理解してくれています。早期復職についても「家事も育児も50:50で、一緒にがんばっていこう」と言ってくれました。一時期子どもが別々の保育園になったときも、二人で手分けして送迎して乗り切りました。

ただ、フルタイムで仕事をしていると、平日に子どもと過ごす時間は限られてしまいます。その分、休日は子どもに全力投球と決めています。

子育ては一筋縄ではいきませんが、単に不安だからと制度の利用を迷っているならば、試しに使ってみるのも一案です。その上で、「やっぱり難しい」と思えば、短時間勤務や曜日時短勤務を選択することもできます。働き方は月単位で申請して変えられるので、悩んでいる人へは、まずは行動してみることを伝えたいと思います。

里見さん 2024年、休日の様子(自宅でのパーティと臨海公園)

HR (人事) リワード リーダー 海老澤 淳からのメッセージ

「固定観念を捨て、早期復職を目指すニーズにも応える」

海老澤さん 2024年、オフィスエントランス

育休早期復職支援プログラムは、女性活躍に積極的な部門からのニーズに応えるかたちで、トライアルからスタートしました。出産・育児に伴うキャリア継続の不安を少しでもなくし、「キャリアを中断させない」「退職せずにすむ」支援の一つとして誕生したのがこの制度です。

産後6カ月までに育休から復職する社員を、子どもが1歳になるまで経済的にサポートすることで「想像していたよりやれる」という感覚を得て、本格復職へとつなげる、その通過点を金銭面で支援します。

産後半年での復職は「早すぎる」というご指摘もあるかもしれませんが、本人と部門の双方にメリットがある“WIN-WIN”の環境を作るためには、半年以内の復職が鍵でした。ご本人のキャリアの連続性という意味でも、無理なく現場復職できる利点があり、会社にとっては人員補充なくチームの工夫でやりくりできる期間だと考えます。

出産後はワークよりライフに重点を置きたい社員がいる一方で、出産前と変わらぬペースで働きたい社員もいます。「出産後はしばらく家に」という従来の固定観念にとらわれず、早期復職を望む方々への支援も必要だと考えました。6か月未満の子どもを預けられる保育園が少なかったり、子どもの急な体調不良で病児保育やベビーシッターの費用が発生したりと、早く復職した分保育料を多く支払う状況になることもあります。このような経済的な不安が復職したい女性社員の意欲の妨げになっているという意見も多くありました。この制度は「キャリアを中断させたくない」と願う女性社員の意欲をサポートするためのインセンティブ制度です。誤解してほしくないのは、本制度は短絡的に早期復職を促すためのインセンティブ制度ではないという点です。

これまでトライアル利用が2名、2024年1月に全社展開した1年以内に7名と、合計9名の方が利用されてきました。導入早々からこれだけ多くの利用があるとは、HRとしても想定していませんでした。今後、産休取得予定の方の中にも、この制度を利用して早期復職したいという声が複数届いており、ニーズの高さに驚くと同時に手ごたえも感じています。

他方で、早期復職したものの、思うようにいかない場合は、再び育休を取ることも可能です。今後もその時々で必要な選択肢を選べる環境を整備し、一人ひとりのキャリア継続を支えていきます。

育休早期復職支援プログラムとは

育休を取得した女性がキャリアを中断することなく、早期に復職できるよう経済的な負担を軽減する制度。出産後6ヶ月以内に復職した女性社員へ復職日の属する月から子どもが1歳の誕生日を迎える月まで10万円/月を支給する。


※掲載記事の内容は、取材当時のものです。