出産後はワークよりライフに重点を置きたい社員がいる一方で、出産前と変わらぬペースで働きたい社員もいます。「出産後はしばらく家に」という従来の固定観念にとらわれず、早期復職を望む方々への支援も必要だと考えました。6か月未満の子どもを預けられる保育園が少なかったり、子どもの急な体調不良で病児保育やベビーシッターの費用が発生したりと、早く復職した分保育料を多く支払う状況になることもあります。このような経済的な不安が復職したい女性社員の意欲の妨げになっているという意見も多くありました。この制度は「キャリアを中断させたくない」と願う女性社員の意欲をサポートするためのインセンティブ制度です。誤解してほしくないのは、本制度は短絡的に早期復職を促すためのインセンティブ制度ではないという点です。
これまでトライアル利用が2名、2024年1月に全社展開した1年以内に7名と、合計9名の方が利用されてきました。導入早々からこれだけ多くの利用があるとは、HRとしても想定していませんでした。今後、産休取得予定の方の中にも、この制度を利用して早期復職したいという声が複数届いており、ニーズの高さに驚くと同時に手ごたえも感じています。
他方で、早期復職したものの、思うようにいかない場合は、再び育休を取ることも可能です。今後もその時々で必要な選択肢を選べる環境を整備し、一人ひとりのキャリア継続を支えていきます。