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社員ストーリー

家族の絆を深めた1ヶ月の育休、家庭でも仕事でも支えられる人に

宮川さん 2016年 キャリア採用
サージカルイノベーション 営業

建築会社で7年間の勤務を経て、2016年に入社。営業職として神奈川の市中病院を中心とした施設を担当した後、東京に異動。現在は大学病院などを担当している。自動縫合器や電気メスなど外科手術機器の正確な取り扱いの説明、最新情報の提供、手術の準備やサポート、トレーニングの提案、講演会の企画など幅広い業務に携わる。

上長の「どうぞ、どうぞ!」の一言で育休を前向きに捉えられた

妻が第一子を妊娠した際、出産時期を考えると里帰り出産も、互いの両親から産後サポートを受けることも難しいことがわかりました。加えて、出産予定日の3カ月前に妻が切迫早産と診断され即入院となったことで、産後の体調回復にも不安を感じて、育休取得への意識が一層強くなりました。上長に育児休業の相談をした際の第一声が「どうぞ、どうぞ!」という温かい言葉だったことが強く印象に残っています。チームのみなさんも、休業中のサポートを快く引き受けて下さったおかげで、前向きな気持ちで育休に臨むことができました。

2時間おきのミルクタイムで育児の大変さを実感

自宅で子供にミルクを飲ませる宮川さん

「絶対安静」と言われた3カ月間の入院の後、帝王切開で無事に出産できましたが、憔悴しきった妻にとって、退院直後から始まる育児は想像以上に過酷でした。妻には少しでも休んでもらいたいと願う反面、授乳は私が代われるものではなく、まとまった時間眠ることが許されない妻を見て、とてももどかしい思いでした。

ミルクに移行してからは、その役割を私も代わることができるようになりましたが、飲むのに1時間かかった後、2時間経ったらまたミルクタイムという生活に直面して、改めて育児の大変さを思い知りました。育休終了1週間前には妻の体調もある程度回復し、家庭面でも仕事面でもタイミングよく育休を取得できたことをありがたく思っています。

約1カ月育児や家事に専念できたことで、産後の妻の苦労を知り、また子育ての楽しさと大変さの両方を実感しました。復帰後は育休中の妻がメインで育児を行っていますが、平日の夜や休日は積極的に育児に参加するよう自然と意識が向くようになったのは、育休中の経験があるからこそだと思います。育児にしっかり向き合い理解が深まったことで、その後の家庭内のコミュニケーションにも良い影響をもたらしていると感じます。

顧客への影響を最小限に留めるため育休前にチームで調整、恵まれた環境で働けることに感謝

仕事面で心がけたのは、現場への影響を最小限にすることです。今回、育休の取得時期が年度またぎのタイミングだったため、私が担当する病院には後任を早めにご紹介し、育休明けに担当する病院には前任者に担当期間を延長してもらうなどした上で、不在期間が極力少なくなるように努めました。担当期間の延長を快く引き受けて下さったチームの方々にはとても感謝しています。当時はコロナ禍で、アポイント以外訪問禁止の施設が多かったことも幸いだったかもしれません。

私の場合、約1カ月の育休だったため、その間チームでサポートを頂くことができましたが、育休期間が2カ月、3カ月と長くなってくると、今回のような臨時的な対応では済まないケースも出てくると思います。その場合は、休業中の業務対応をより綿密に考える必要があるだろうと感じました。

顧客に育休取得を伝えた際「素晴らしいですね」「さすがメドトロニック」など好意的な反応を多くいただいたのはとてもありがたかったです。復帰後も「お子さん元気ですか?」「僕も子どもが生まれたんです。同級生ですね」など、顧客から子どもの話題を振っていただくことも多く、ネガティブなご意見をいただくことは正直に申し上げてありませんでした。育休取得を機に、自分はつくづく恵まれた環境で働かせてもらっているのだと気づきました。

育児は十人十色、社員一人ひとりが輝ける支えになりたい

現在は、育児にかかる費用を会社から年間36万円まで補助してもらえる育児費用サポートを利用しています。私が仕事中でも託児所に子どもを預けて、妻が行きたい時にジムに行くなど、ありがたく使わせていただいています。

子どもをもち、育児をすることで、今後のキャリアを考える視点も変わりました。大事なのは、仕事と家庭のどちらを優先するかではなく、両方のバランスを取りながら「仕事と家庭両方のキャリア」を作っていくことだと今は考えています。育児の先輩方に話を聞く機会も増え、会社には様々な背景を持つ人が働いているという気づきもありました。出産や育児は本当に十人十色です。組織的なバックアップがないと育休を取得しづらいケースもあると思います。だからこそ社員一人ひとりが輝けるよう、今度は自分が少しでも周りの人の支えになりたいと思います。

担当施設の先生と笑顔で話す宮川さん

※掲載記事の内容は、取材当時のものです。

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