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社員ストーリー
岩崎さん 2018年12月キャリア採用
品質保証・薬事 薬事マネジャー
大学院で薬学を専攻。外資系医療機器・医薬品メーカーに入社し、医療機器の薬事担当として約10年間経験を積む。2018年12月、日本メドトロニックに入社。薬事部門で呼吸器領域のマネジャーに就任し、現在に至る。
私は医療機器の薬事を担当するからには、一見地味だと思える業務ほど丁寧に、そしてスピーディーに行うことが大切だと思っています。例えば担当領域である呼吸器関連製品で言うと、新型コロナウイルスの影響でニーズが拡大した人工呼吸器やパルスオキシメータなども弊社で扱っていますが、製品の一部を変更したり(材質や搭載バッテリーを変える等)、増産のために製造拠点を増やすだけでも再度の薬事申請が必要となります。
こうしたメンテナンスに関係する薬事業務には、画期的な新製品上市のような華やかさはありません。しかし、すでに今現在、実際に患者さんが使っている製品ですので、私たちには安定的かつ迅速に製品を届け続ける責任があります。「私たちは生体工学技術を応用し、人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす医療機器の研究開発、製造、販売を通して人類の福祉に貢献します」というミッションに強く共感しています。
現在、主に呼吸器関連製品を扱うチームでマネジャーとして業務を行っています。以前は目の前にある業務をいかに捌いていくかに必死でしたが、経験を重ねた今は「チームのみなさんが働きやすい環境にする」を考える時間が増えました。具体的には「Personal mission」を掘り下げる会を開催し、その後メンバーと1対1でミーティングの場を持ち、業務や仕事に対する思いなどを深堀りしていきました。
すると大きな発見が!あるメンバーは業務課程の1タスクが終了した時に達成感があり笑顔になれ、その積み重ね自体が楽しく、そこにこそ仕事のやりがいを感じるといいます。またあるメンバーは、薬事として必要とされるスキルをすべて埋めていけるような新しいチャレンジ、キャリアの積み重ねをしたいというのです。目から鱗とはこのこと。個々のモチベーションを知った以上、それに合致した仕事を任せることこそがマネジャーの務めだと分かり、私がやりたかった「ピープルマネジメント」の一歩を踏み出せたかなと思っています。
メドトロニックに転職した時すでに2人の娘に恵まれており、新しい環境で育児とフルタイムの仕事を両立させることも一つの課題でした。今、2人とも小学生になりましたが、育児がラクになるということはありません。成長するとともに学校や友だちのトピックを話したい+悩みを相談したい!というフェーズになり、じっくり向き合う時間を確保する必要性が増してくるので、やはり今も育児と仕事の両立は継続した課題となっています。
ただ、テレワークを活用しながら毎日の勤務時間に縛られず月の積算で考え、個々の生活パターンに合わせたタイムスケジュールで働けるので本当に働きやすいです。メンバー全員が自分が良しとするスタイルで業務に取り組める環境は、薬事の仕事の質を高め維持していくためにも大切なことだと感じています。また、ここ数年の変化としては、念願だった猫を迎えました!これもテレワーク主体だから実現できたことの一つですね。
メドトロニックの薬事は治療領域ごとに4部門あり、専任の薬事が在籍しています。私が所属するPM&RIでは、在宅で使用するものから麻酔深度モニタのように手術中に使用するのもまでバリエーションが広いのが特徴です。製品により多少異なりますが、申請書作成に4カ月、審査に4~7カ月をワンクールとし、同時に複数案件を担当していきます。
例えば気管チューブのような生体接触するものであれば生物学的安全性を、人工呼吸器であれば電気的安全性を中心に、各製品の性能や安全性に関する各種データを集め、申請資料としてまとめます。設計資料・技術文書を読み込むので、薬事的な専門知識はもちろん、製品の使い方や動作原理を知ることが大切ですね。
そしてこれも薬事の仕事の特徴なのでしょうか。一緒に働いている日本、アメリカ、イスラエル、どの拠点をみても女性が大活躍しています。若手から年配者まで、年齢に関係なくキャリアの浅い人からベテランまで。専門性が高いこともあり、ライフステージが変化しても続けていきやすい仕事と言えますね。
最近、社内横断的なプロジェクトに参加する機会を得て、まだまだ知らないことがたくさんあることを痛感しました。例えば財務の視点から薬事を見た場合に思いもよらなかった点が重要であると気づいて大変勉強になりましたし、他にもマーケティングや物流などの他部門に素晴らしい人材が揃っていることを強く感じました。それぞれが高い専門性を持ってプロジェクトを前に進める推進力は、大組織にある複雑性を乗り越える力となり爽快感を覚えました。
娘たちが社会に出る頃、メドトロニックの製品、そして働き方がもっともっと発展・浸透して、入社したい会社の選択肢の一つになっていたらいいな、そんなことも思う日々です。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです。
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