脊柱側弯症
治療について
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治療について
脊柱側弯症における治療法や、手術療法について説明します。
側弯症の弯曲が緩やかな場合は経過観察とします。そのまま骨の成長が止まり、それにあわせて側弯の進行が止まる場合もありますし、さらに進行することもあります。経過観察を行うにあたって、定期的な検査が必要となります。
側弯が進行し、さらに身体が成長中であれば装具療法が行われます。側弯を矯正した状態で装具を装着し、側弯を改善し、進行を止めることを目的とします。骨の成長が止まったと診断された後、主治医の指導のもとに装具を徐々に外していきます。
脊柱側弯症における手術療法について説明します。装具療法の効果が出ず、脊柱の弯曲がさらに進行した場合には手術によって側弯を矯正します。
脊柱側弯症に対する手術療法は、側弯の種類や程度に応じて脊椎の前方側(腹側部)から手術するか、後方側(背中側)から手術するかに分けられます。代表的な方法は脊椎の後方側(背中側)から手術する方法です。脊椎にインプラントと呼ばれるスクリュー(ねじ)やフック、ワイヤーを設置します。その後、これらをロッド(棒)で連結し、弯曲した脊柱を矯正します。インプラントを設置した範囲に骨盤から採った骨を置き、脊柱を矯正した状態で骨癒合(こつゆごう)を図ることが手術療法において行われます。ただし、側弯を矯正する代わりにある程度、脊柱の可動性が失われます。
脊柱側弯症において弯曲している部分の脊椎は、左右に曲がるだけでなく、ねじれていますので、手術療法においてこのねじれを矯正するという三次元的な操作も必要となります。
危険の伴わない手術はありません。脊椎の手術においても、最大限の注意を払って最善の治療を施しても避けることが出来ない合併症は、起こる可能性があります。
以下が脊柱側弯症の手術療法における代表的な合併症です。
※発生頻度等詳しい情報につきましては主治医にご確認ください。
本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。