腰下肢痛
機器の治療を受ける
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機器の治療を受ける
痛みは個人によって大きく異なるため、痛みをやわらげるということは必ずしも容易なことではありません。また、治療が自分にあっているかを見極めることが重要です。脊髄刺激療法では、まず「トライアル」という比較的低侵襲な方法で効果を確認します。そこで効果が確認された場合に、「本植込み」という機器一式を体内に植込む手術を行います。
脊髄刺激療法は、患者さんによって効果が大きく異なりますので、機器一式を植込む前に、トライアルで脊髄刺激療法の効果を判定します。トライアルを実施するための条件は次のとおりです。
トライアルとは、背中にリードを一時的に挿入し、微弱な電気を流してみて一週間ほど治療を体験することです。トライアル中に、刺激をどのように感じるのか、痛みがやわらぐか、また目標とする活動が可能になるかどうかを判断します。通常は痛みが半減して、治療効果が確認できれば、トライアルは成功とされます。
トライアルでは、
トライアルで治療効果が確認できたら、患者さんの希望に応じて本植込みと呼ばれる機器一式の植込みを行います。多くの患者さんは機器を体内に植込むということに不安を感じます。疑問に思うことは医師や家族と相談して、不安を解消してから、本植込みに進むことが重要です。
本植込みでは、
これらの機器が植込まれたら、創部を閉じて、手術を完了します。医師の判断や病院の方針に応じて入院が必要となります。
多くの患者さんは機器を体内に植込むということに不安を感じます。不安を解消するためにも、手術に関する正しい知識を持つことが重要です。実際に手術を行うまえに、疑問に思うことをなるべく解消しましょう。
トライアルを受ける前に、患者さんの痛みが半減した場合の活動目標について医師と話し合ってください。実際にトライアルを受けてみて、脊髄刺激療法により痛みがやわらいでいるかだけでなく、活動レベルが向上したかを患者さんが判定します。トライアル終了後、医師と相談のうえ、患者さんは脊髄刺激療法の効果判定を行います。
脊髄刺激療法は、個人によってその効果が大きく異なるため、本植込みを行う前にトライアルを行うことによって、患者さん自身が治療を評価することが重要です。トライアルは、本植込みに比べて比較的低侵襲な方法で行うことが可能です。トライアルで十分に効果を確認した上で患者さんの希望の元に本植込みを行うことが治療の成功につながります。
刺激感に慣れた状態で適切に効果判定を行うため、一週間程度の試験刺激期間を設けます。
リードを留置する際は、局所麻酔を投与します。この手技の間、場合によっては不快感があり、麻酔が切れると切開部位が痛むことがあります。手術後の試験刺激期間に痛みや不快感はほとんどありません。
本植込みでリードを植込みなおす場合は、リードの微妙な位置によって、トライアルのときとは痛みのやわらぎ具合が異なることがあります。医師は痛みをやわらげるために、リードの位置を調節することも可能です。
患者さんや医師の事情によって、トライアルから本植込みの期間はさまざまです。トライアルで治療効果を確認できたら、本植込みをいつ行うかは医師とご相談してください。
通常、本植込みは全身麻酔でおこないます。詳しくは、医師とご相談してください。
平均してトライアルと本植込みで2~3週間の入院が必要になりますが、施設によって入院日数が異なります。詳しくは、医師とご相談してください。
本植込みの場合は、切開は二箇所必要となります。腹部の刺激装置を収める部分で、もう一方は背中側にリードを挿入する部分です。いずれも約5~8cmです。トライアルについては、手技が異なることがあるため医師に確認ください。
最も多いのが、活動レベルが上がることによってリードの位置がずれることです。リードの位置がずれると痛みをやわらげる刺激感が変わってしまいます。また、接続不良になった場合も刺激感が変わります。こうした場合は、プログラミングや外科処置によって刺激感が再現できることがほとんどです。これ以外には、刺激装置の植込み部分の違和感、感染なども考えられますが、生死に関わる合併症は非常に稀です。その他の合併症については、医師にご確認ください。
痛みの場所に応じて、リードを留置する位置が決められます。リードを留置する際には、手術中に医師と患者さんが会話しながら、最適な位置を決めていきます。
植込まれた機器は音を一切出しませんので音が聞こえるということはありません。また、衣服の上からは植込まれた機器が目立つことはほとんどありません。
脊髄刺激療法は、必ずしもすべての人が一生受け続けるというわけではありません。病状が進行して他の治療に進むことや、痛みが改善して不要になることもあります。脊髄刺激療法は神経を傷つけない治療なので、必要でなくなった場合は機器を抜去することができます。
日本では、1992年より保険適用されています。自己負担は他の治療と同様に70歳未満で3割、70歳以上で1割となっています。自己負担金額が高額になる場合は、「高額療養費制度」を利用することができます。詳しくは、健康保険組合にご確認ください。
本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。