慢性痛
疾患の概要
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疾患の概要
慢性痛に苦しんでいる方、それはひょっとしたら神経の異常によって生じる痛みかもしれません。痛みは、身の安全のための危険探知の信号として誰もが感じるもので、原因を解消すればその痛みは通常おさまります。ところが、原因となる部分が治療しても痛みが持続する場合は、神経の異常が原因かもしれません。神経が障害されると「痛みの悪循環」(出典1)を起こしてさらに痛みが強くなる恐れもあります。神経の障害が元となる慢性痛は早期に治療を行うことが重要だと言われています。
慢性痛にはいくつかの種類があり、神経の障害によって起こる痛みは神経障害性疼痛と言われています。神経は、皮膚、筋肉などの末梢から脊髄を通って脳に繋がっており、痛みの信号が脳に伝わることで痛みが感じられます。痛みが起こると、交感神経が刺激され、血流が悪化し、代謝異常が起こり、さらに痛みが増すといった「痛みの悪循環」(出典1)が起こります。慢性痛でも健康な組織を障害する痛みは、侵害受容性疼痛と言われています。また、心理的な問題によって起こる痛みは、心因性疼痛と言われています。痛みは、様々な要素が複雑に絡み合っていることが多く、適切な診断が重要です。
慢性痛は、以下のようなものがあります。
出典
1. Livingston, W. K. Pain mechanisms. New York: Macmillan, 1943.
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