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イノベーション
日本のメドトロニックは、徹底した新型コロナウイルス感染症対策の下、日本全国から約80名の代理店の皆様をメドトロニックイノベーションセンターに招待し、「つながる、つなげる。」をテーマとしたイベント「Medtronic days 2023」を開催しました。
本イベントは、メドトロニックのイノベーションを、体験(見て、聞いて、交流して、触れてもらう)を通じて知っていただき、代理店の皆様とより強固につながり、医療の未来へつなげていくことを目的に実施しました。
開会にあたりVice President(以下VP) Enterprise Accounts & Services, Japan and ANZ、VP Diabetes, APAC & Greater Chinaのリズ カルナブーチより「これまで」と題し、メドトロニックの歩みを紹介。「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」というミッションのもと、今後も世の中により良いアウトカムを届けるためには「さらなるイノベーションが不可欠だ」と述べました。
また、日本のヘルスケアの課題解決には販売代理店の皆様との‟協働=つながり“が不可欠で、共により良い医療につなげていきたいとイベントに込めた想いを伝えました。
VP Cranial & Spinal Technologies, Japanの前田桂は、日本におけるメドトロニックの「今とこれから」をテーマに、デジタルヘルスとイノベーションの国内連携に関する最新情報を紹介しました。
デジタルヘルスに関してはAIやAR、遠隔モニタリングなどの技術を既に実用化しているが、より効果的な活用のため、今後産学官の連携をより強固にしていきたいと述べました。
また、日本企業の持つ高い技術が海外市場で広く展開できるために、日本発のスタートアップ企業のグローバル展開を支援する橋渡し役になるべく、グローバル企業であるメドトロニックだからこそできる国内連携の取り組みにも触れました。
少子高齢化、生産年齢人口の減少によって、医療従事者、物流分野での人材不足が加速する中、日本の医療業界を取り巻く環境は2040年にかけて厳しさを増すことが予想されています。
Senior Director Enterprise Accounts & Channel Management, JapanのYueli Wuは「代理店の皆様と創る未来」について、効率的に、そして確実に患者さん及び医療現場に質の高い医療機器・サービスを届けるために日本のメドトロニックが注力している取り組みを紹介しました。
その中の一つの柱である医療DX推進の観点から、EDI(電子データ交換)の利用促進と、物流の可視化・一元管理について触れ、さらなる加速を目指しEDIアワードの表彰式を実施、「代理店の皆様と連携・協働しながら日本の医療を発展させ、メドトロニックのイノベーションの価値をより多くの患者さんに届けていきたい」と意気込みを述べました。
外科手術領域で60年以上の歴史を有するメドトロニックが世界中の外科医や医療従事者の生の声をヒアリングし、改良を繰り返しながら、10年の歳月をかけて完成させた外科手術支援ロボットについてSenior Marketing Director, Surgical Robotics, Japan の中川玲子が紹介。
「メドトロニックが培ってきた知識や経験、開腹および鏡視下手術で使われているテクノロジーを融合し、外科手術のアウトカム向上につなげたい」と述べました。
そして2022年11月から導入を開始したばかりの「Mobile Training Lab(MTL)」について、メドトロニック イノベーションセンター センター長の何川修一が導入背景やその特徴について発表しました。
イベントの後半では、メドトロニックの製品やソリューションを「体験する」場を設けました。
メドトロニックの外科手術支援ロボットの特長である独立型アームを操作して、初心者でも比較的容易にコントロールできることを体験いただきました。
3Dグラスをかけ、指で鉗子を操作しながらラバーの山の上にあるリングを左手で取り、右手に持ち替えて、別の山の上に置く操作の体験をされました。
参加者からは、「最初は緊張したが、操作は予想以上に簡単だった。思い通りにコントロールできて驚いた」などの声が上がりました。
玄関前に駐車されたトラックの中に一歩足を踏み入れると、手術室さながらの雰囲気です。X線透視装置を搭載した本格的な仕様に少し驚いた表情を見せる参加者もいらっしゃいました。
販売代理店の皆様からは「とても良いソリューションですね」「ぜひ自分の管轄であるエリアまで走らせてほしい」といった声をいただきました。
「HoloMe」はマイクロソフト社のMR(複合現実)デバイス「ホロレンズ」を利用し、熟練看護師の目線の動きを現実空間上に再現して、手術中の器械出し方法の習得と業務効率の向上を支援するトレーニングツールです。
熟練看護師と非熟練看護師の医療機器の組み立てや操作、器械出しの手順を録画した画像が同時に流され、同じ動作でも熟練者と非熟練者では大きな差があることを参加者の皆様にご覧いただきました。
「d-Case MASTER」は様々なアプリケーションを搭載することができる症例支援プラットフォームです。解剖を3次元的に理解でき、かつクラウド上で医師同士で共有・ディスカッションできるようにすれば、医師の症例支援ができるのではと考え、開発しています。
イベントでは、搭載するアプリケーションの一つ、株式会社サイアメントが開発した「Viewtify」を使用しデモンストレーションを行いました。CTやMRIなどのDICOMデータを3D画像に瞬時に変換でき、ヘッドマウントディスプレイや3Dメガネも不要で、鮮明な3D画像を裸眼で確認できるアプリケーションです。
大動脈や動脈瘤、背骨まで映し出された3D映像は驚くほど鮮明で、思わず画面をのぞき込む参加者もいらっしゃいました。臓器や血管など、さまざまな方向から確認できることにも驚きの声が上がりました。
脊椎手術に特化した手術支援ロボットは、腰椎変性すべり症や脊椎変形などで行われる脊椎固定術や矯正術に用いられています。手術の計画から実施、確認までを一つの統合されたシステム上で提供し、事前の手術シミュレーションをもとに、スクリューを挿入する位置や角度、深さなど、ロボットならではの正確性をもって医師のサポートをすることができます。
参加者の方々には、3D画像上に表示された手術器具の位置を確認してロボットアームを操作し、ねじの挿入するところまでを体験いただきました。脊椎スクリューの挿入位置のずれは、血管や神経の重篤な合併症を引き起こす可能性があると聞き、アームを握る参加者にも少し緊張感が伺えました。
メドトロニックでは2018年3月から、整形外科領域でトンネル型RFIDリーダーの運用を開始しました。以前は製品一つひとつのバーコードをハンディスキャナーで読み取っていましたが、RFIDを導入したことで倉庫内作業のリードタイムの大幅軽減につながっています。
参加者からは次々と質問があがり、サプライチェーンマネジメントへの関心の高さが伺えました。
Medtronic days 2023に参加いただいた代理店様からは、以下のような声をいただきました。
今回のMedtronic days 2023を通じて、代理店の皆様にメドトロニックのイノベーションのストーリーや考え方、目指す将来像を知っていただく機会となりました。メドトロニックはこれからも関係者の皆様とのつながりをより強固にし、イノベーションを加速することで日本の医療に貢献してまいります。