中耳炎
手術を受ける
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手術を受ける
鼓膜チューブの挿入は比較的単純な処置であり、通常は痛みや難聴の原因となることはありません。マイクロデブリッダーを使用したアデノイド切除術も安全で、他の方法に比べて中耳炎が再発する可能性が低くなります(参考文献1)。
一定期間の抗生物質治療を含む保存的な治療の後にも鼓膜の奥に滲出液が残る場合やお子さんが中耳炎を繰り返す場合は、主治医が鼓膜チューブ(ベンチレーションチューブ)の使用を勧めることがあります。
中耳炎がアデノイドの腫脹や感染に関連している場合、アデノイドを切除するためにマイクロデブリッダーを使用したアデノイド切除術を勧められることがあります。
鼓膜チューブとアデノイド切除術のどちらが適しているのかは、いくつかの要因によって決まります。これらの要因について、主治医と話し合う必要があります。
ここまで、鼓膜チューブ挿入術とアデノイド切除術についての一般的な質問に対する回答を提示してきました
小児科医や耳鼻咽喉科専門医は、再発を繰り返す、または長期間続くお子さんの中耳炎の治療に役立てるために、鼓膜チューブ(ベンチレーションチューブ)の使用を勧めることがあります。
鼓膜チューブは、お子さんの鼓膜に入れる小さなチューブです。このチューブは、中耳からの滲出液の排出を助け、中耳炎のリスクを低くします。
次のような場合、鼓膜チューブが勧められることがあります。
手術前に主治医と問診を行います。
通常、鼓膜チューブ挿入術の所要時間は約10~15分間です。手術では、鼓膜の滲出液を排出し、中耳の圧力を軽減するためのきわめて小さな開口部を鼓膜に作ります。
次に、中耳の鼓膜を保ち、滲出液が再び貯留するのを予防するために、小さなチューブを開口部に留置します。通常、このチューブは6~12ヵ月後に自然に出てきます。
主治医は、鼓膜チューブ挿入部の感染症を防ぐために抗生物質の点耳液を処方する場合があります。たいていは、お子さんが耳だれ、耳痛、発熱を起こしたら主治医に連絡するように指示されます。万一鼓膜チューブが予定より早く出てくるようなことがあれば、主治医に知らせてください。再度チューブを入れる手術が必要になります。
フォローアップ治療の詳細については、主治医の判断に基づいて決められます。質問や心配な点があれば、必ず主治医に尋ねるようにしてください。
耳鼻咽喉科専門医は、耳、鼻、のどの病気を診断して治療します。アデノイド切除術を行うのは耳鼻咽喉科専門医で、お子さんのアデノイドを除去する最善の方法について説明してくれます。
耳鼻咽喉科専門医は、いくつかのアデノイド切除方法から1つを選んで用いますが、その選択はお子さんの状態と執刀医がどの技法を好ましいと考えるかによって決まります。
手術前に主治医と問診を行います。
手術は全身麻酔下で行われます。ほとんどの手術にはある程度の出血が伴いますが、アデノイド切除術も例外ではありません。必要に応じて執刀医は、出血が止まるまでガーゼパックを患部に当てて圧迫します。
患者さんがお子さんの場合は、術後に出血が完全に止まるまでは麻酔から覚めないようにします。出血が完全に止まった時点で、手術は完了します。
April M, Ward R, Bent J. Power-Assisted Adenoidectomy in the Treatment of Chronic Otitis Media with Effusion. Poster Presentation at American Society of Pediatric Otolaryngology, May 4, 2003, Nashville, TN.
本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。