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インクルージョン、ダイバーシティ、エクイティ
メドトロニック ウィメンズ ネットワーク (MWN) ジャパンは2023年3月3日(金)の午後、「MWN Japan Annual Summit 2023」を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響で、数年ぶりの開催となった今回は「RE-CONNECT」をテーマに、品川オフィスとオンラインの両方の参加者が新しい形でつながるハイブリッド形式での実施となりました。
MWNは社員同士の横のつながりを広げ、女性が活躍しやすい環境づくりを進める組織としてグローバルでは1990年、日本では2012年に発足しました。社員が自発的に参加して企画・運営することが特徴で、メドトロニックが推進するインクルージョン、ダイバーシティ、エクイティ(ID&E)の取り組みに沿った様々な活動を行っています。
「女性がリーダーシップを執る世の中になること」は、メドトロニックの創業者であるアール バッケンが生涯にわたって書き連ねた夢の一つです。MWNの活動をその設立当初から会社がオフィシャルにサポートしてきたことも、60年以上前からインクルージョン、ダイバーシティ、エクイティが強く推進されてきたメドトロニックならではの文化と言えるでしょう。
初のハイブリッド開催となった今回のイベントでは、品川オフィス会場参加の約30人と、オンラインで参加した約140人の社員がつながりました。イベントに先立ちMWN Japanのスポンサーを含むメドトロニックの経営層のリーダー3人から、会の開催を祝うビデオメッセージや「今日はこの貴重な機会をぜひ楽しんでください」といったコメントが寄せられました。
MWNは設立当初こそ、ほぼ女性社員で構成されていましたが、近年は「女性が活躍できる環境をつくることは、誰にとっても働きがいのある職場環境をつくることにつながる」と捉え、男女両方の視点から活動する組織へと発展を遂げています。11年目を迎えたMWN Japanでは約70人のコアメンバーのうち3分の1は男性で、この日も普段は仕事で直接かかわりのない社員たちと積極的に意見を交わし、数年ぶりのイベントを自ら楽しむ姿が見られました。
今回のイベントは、国連によって定められた3月8日の「国際女性デー」を祝うことも目的の一つです。品川オフィスの会場には記念日を象徴する「ミモザ」にちなんだ飾りつけが施され、参加者は各々‟黄色いもの”をさりげなく身に着けて、女性の社会参加や地位向上など、先人たちによってもたらされた勇気と決断を称えました。
第一部は、ウェルビーイングの観点から、働き続けるための基本である「心身の健康」に着目し、「男女両方の更年期/ホルモンの変化」について、外部講師による講演会を実施しました。講師の加藤久美子氏は「更年期は女性特有のものと思われがちですが、男女ともに誰でも起きるエイジングに伴う体の変化です。男女はもちろん一人ひとり症状が異なるため、それぞれの時期ならではの心身の変化について正しい知識を持ち、互いを理解し合うことが大切です」と述べました。また、医療機関による適切な治療やサポートを受ける重要性も紹介されました。
質疑応答では積極的に質問が出るなど、参加者の健康に対する関心の高さが伺えました。こうした社員一人ひとりのヘルスリテラシーを上げることは、仕事のパフォーマンスの向上や組織力の強化にもつながります。MWNでは、体の不調について社員が信頼して話ができる安全な場所の提供や、悩みを一人で抱え込まないでよい環境づくりの活動を続けています。
第2部は「働き続けられる職場にするために」をテーマに、ディスカッションしました。ライフイベントのための離職は企業や社員にとっても大きな損失です。中でも妊娠・出産、育児と仕事の両立に悩みを抱えるビジネスパーソンは多く、メドトロニックのID&Eプロジェクトの社内アンケートでも、キャリア目標を達成する上で障害となりそうなことがあるとすれば何かという問いに対し、回答者の内20・30代女性の50%、30代男性の約20%が「子どもを持つことによる働き方の変化」と回答しました。
厚労省のデータでも、男性が育児休暇を取得しなかった理由の第2位は「取得しづらい職場の雰囲気、上司の理解が得られなかった」であることから、「男性も育休を取ることで家庭・社会・企業にどのようなプラスの影響を与えることができるか?」「ライフイベントがあっても働き続けることができる職場はどのようにつくることができるか?」という2つのテーマについて話し合いました。
会場およびオンライン参加の社員がそれぞれ5人程度のグループに分かれて、各グループが選択したテーマに沿って活発に意見を交換しました。今回のディスカッションの主な目的は「自分と違う考え方やアイデアに耳を傾けて、ディスカッションを楽しむこと」です。参加者たちも終始リラックスした表情で、所属部署も役割も違うメンバーとの対話を心から楽しんでいる様子が見られました。
今回がお互いに初対面という社員も多い中、どのグループも全員が積極的に発言するなど、制限時間一杯までトークが弾みました。心理的安全性が担保された中、自分とは異なる意見を楽しみ、自由に情報交換するうちに新たな気づきも多く生まれたようです。
ディスカッション後の発表では、ライフイベントがあっても働き続ける職場をつくるために最も大事なのは「制度があるだけではなく、休暇を取りやすい環境とカルチャーの醸成」で、MWNの活動を通して自分も貢献できるのではないかといった意見や、「内勤も営業職もいかに無駄な業務をなくすか」「ベストプラクティスの社内共有が重要」などのアイデアが出されました。
実際に育児休暇を取得した男性社員の経験を共有したグループは、男性が育児休暇を取ることで価値観の多様性が広がるという気づきを得たと言います。今の若い世代は性別にかかわらず仕事と家庭を両立させたい人が増えており、育休を取るチャンスがある社員こそ積極的に取得して「将来その社員がマネジャーになった時に、部下に経験を語れる会社にしたい」といった想いが語られました。そうした社員一人ひとりの行動とそれを認める会社の姿勢が、男性の育休取得が当たり前の社会の実現にもつながるというポジティブな考え方が示されました。
イベントに参加して、改めてメドトロニックの良さを実感したという社員は「部署や職種の異なる社員とつながることで、多様なキャリアや働き方があることを知った」「人生を通してメドトロニックで働くイメージができた」「仲間とつながることがこんなにも心の健康につながると気づき、心強くなった」と熱く語りました。
イベントの最後には、MWNアジア・パシフィックリージョンの前Co-Chairの中川玲子氏が「女性社員が活躍しやすい環境を整えようと、社員がボトムアップで働き方改革を考える。そんな同じ想いを持つ人が社内にいることがとても心強いです。今後も一人ひとりがメドトロニックでしっかりキャリアを積み、成長していってください」とエールを送りました。
MWNは今後も、社員が楽しみながら、必要な情報を得られるイベントを積極的に開催していきます。MWNの活動を支えるコアメンバーも年々増えており、同じ志を持つ仲間と共にアール バッケンの夢の実現に向けて、少しずつ確実に前進していきます。
Medtronic Women’s Network(メドトロニック ウィメンズ ネットワーク)とは?
男女共同参画を推進し、様々なライフイベントとキャリア開発の両立を目指し、互いに刺激し、成長しあう社員グループ 。「ネットワーキング」「メンタリング」「プロフェッショナルデベロップメント」「ウェルネス」「MAE =(Men Advocating Equity:エクイティを支持する男性)」の5つのテーマに沿った活動を展開している。