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地球
私たちの地球は急速に温暖化し、深刻かつグローバルな影響を及ぼしていると、科学は明確に示しており、大胆な行動、透明性、説明責任が求められています。気候変動の危機に対処するため、メドトロニックは、事業とバリューチェーン(スコープ1、2、3)全体で、2045年度までに炭素排出量ネットゼロを達成するという目標を定めました。炭素排出量ネットゼロを達成するのは容易なことではありませんが、それによって環境と健康が受ける恩恵は努力に値するでしょう。
地球を大切にすることは、ビジネスとしても意味があり、従業員の期待に応え、そして正しい行動と言えます。サステナビリティを取り入れることで、企業はより健康的な職場を作り、思慮深い開発を計画し、リスク管理を向上させ、コストを削減することができます。過去7年間で、私たちは事業活動における炭素排出量を36%削減し、2030年度までに事業活動においてカーボンニュートラルになることを目標としています。
そして今、私たちは、2045年度までにオペレーション、サプライチェーン、ロジスティクスにおける温室効果ガス排出量をネットゼロにするという目標を設定し、気候変動対策としてさらに大胆な行動を起こしています。この目標を達成するために、私たちは脱炭素ロードマップ(USサイト)を作成し、スコープ1、2、3の炭素排出量削減目標を、SBTi(Science-Based Targets Initiative)という、パリ協定に沿った排出量削減の道筋を明確に定義した複数年プロセスとして設定を進めています。
私たちが気候変動に立ち向かうためにできる最も効果的な方法の一つは、自らエネルギーを生産する、もしくは地域からクリーンエネルギーを購入するなどして、クリーンエネルギーの使用を増やすことです。現在、私たちのいくつかの施設では、燃料電池技術によってよりクリーンなエネルギーが生成されています。天然ガスと空気を燃焼させずに電気エネルギーに変換する燃料電池は、従来のガスやディーゼルエンジンよりもクリーンです。毎年、私たちは再生可能エネルギーの使用量を増やし続けており、2021年度には、私たちの総エネルギー使用量の25%を再生可能エネルギーで賄えるようになりました。私たちは過去10年間で、再生可能エネルギーの使用量を10%以上増加させており、今後も可能な限り、水力発電、太陽光、風力、地熱への投資を増やしていく予定です。私たちの代わりにクリーンなエネルギーを発電し、電力網に送ることを保証する市場商品である、再生可能エネルギー証書(REC)の購入もこれを実現するために予定している一つの方法です。また、私たちがグローバルに消費する電力と同量以上のクリーンエネルギーを送電網に供給するための仮想電力購入契約も推進しています。
同様に、サステナビリティを追求することは、環境に配慮した建築と運用を行うことでもあります。先日、コスタリカのアラフエラにある私たちの製造施設は、米国グリーンビルディング協会より、サステナビリティ達成の象徴として世界的に認められているLEEDオペレーション&メンテナンス(O+M)プラチナ認定を授与されました。この施設は、世界で最も広く採用されているグリーンビルディング評価システムである、権威あるLEED認証を取得したラテンアメリカ初のメドトロニックの製造拠点です。
コージェネレーションは、熱電併給とも呼ばれ、使用可能な熱と電気の生産を一つのプロセスに統合することで、温室効果ガス排出量とエネルギーコストを大幅に削減することができます。先日私たちは、イタリアのミランドラ工場に新しいコージェネレーション装置を設置しました。この新しい装置は年間約750万キロワット/時の電力を生産し、地域の電力網への依存度を下げ、施設の温室効果ガス排出量を30%以上削減する見込みです。
私たちは先日、外科用機器を製造しているコネチカット州ノースヘブンの施設に、2台の燃料電池を設置しました。これらの新しい燃料電池は合計4メガワット発電し、施設のエネルギー需要の約80%をカバーすることができます。地域の電力網からエネルギーを購入する場合と比較して、年間230万ドルの節約、年間4,000トンの温室効果ガス排出量削減となる見込みです。施設長のクリス シロイスは、「燃料電池は、私たちの施設に安定したエネルギー源を供給してくれるでしょう。そして運用面でも、この2台による効率化は非常に大きいと考えています。」と語っています。
私たちは、ハリケーン・マリア、地震、COVID-19のパンデミックによる挫折を経験しながらも、プエルトリコのフンコス製造施設に新しい太陽光発電所を竣工させることができました。メドトロニック グローバルエネルギー担当ディレクターのダニエル スターナーは、「本当にジェットコースターのような旅でした。ですが、チームは決して集中力を切らすことなく、非常に困難な状況を乗り切りました。このプロジェクトの重要性と、それがメドトロニックとプエルトリコ、プエルトリコの人々にとって何を意味するのかを理解しているからです。」と述べています。5メガワットのプラントは、フンコスの施設にクリーンなエネルギーを生成し、余剰電力は地域の送電網に送り返して、地域で使用されます。
エネルギーを効率的に利用することは、今日のエネルギー供給範囲を拡大するための最もクリーンで迅速、かつ費用対効果の高い方法の一つです。医療機器業界では、一般的に製造施設が最も多くのエネルギーを消費しています。エネルギー消費を最小限に抑えるため、私たちは製造施設の設備が効率的に稼働するように配慮しています。例えば、商業施設や製造施設では、効率の悪い照明をエネルギー効率の良いLED照明に交換し、世界26拠点で15万個以上の電球を交換、年間300万ドル以上の節減しました。
医療業界による温室効果ガス排出量は、世界の4.5%を占めています。1 私たちは業界の排出量削減に貢献するため、イギリスの国民保健サービス(NHS)やアメリカの国立医学アカデミー(NAM)と共同で、気候変動対策におけるリーダーシップをとっています。メドトロニックのCEOであるジェフ マーサは、他のグローバルヘルスケア企業のCEOらとともに、ネットゼロ目標を掲げる英国最大の医療制度を支援するInternational Leadership Group for a Net Zero NHSのメンバーとして共同書簡(USサイト)に署名しました。また、メドトロニックはNAM Action Collaborative to Decarbonize the U.S. Health Sector(USサイト)にも参加しています。これは、さまざまな業種のリーダーが集まり、環境への影響を軽減し、サステナビリティと気候変動への耐性を強化するための共通の行動計画を共同で策定・実施するものです。
私たちは、健康が環境と直接結びついていることを理解しています。温室効果ガス排出量を削減し、業界を変えるための提唱者となることで、私たちは会社と従業員、そして地球の健康に投資しています。