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患者さんストーリー

不妊のピンチを救った子宮鏡手術、母になり、親として毎日が成長

原 由記さん

自分の身体に無頓着だった20代

私は20歳になったら子どもを産みたいと思うほど子ども好きで、将来必ず一人は産みたいと思っていました。現実と言えば、新卒で一般企業に入社し、食事はほぼ毎日外食。土日も飲みに出かけるなど、20代前半は自分の身体について無頓着でしたね。不規則な生活が続き、20代後半からは生理の経血量が減るなど、身体の不調を感じ始めたんです。

30代に入ると、生理が2~3日で終わってしまうことも増えました。このままではいけないと考えて取り組んだのが、食事や睡眠、運動など生活習慣の改善です。食事だけでは摂れない栄養素はサプリで補うなど、身体のメンテナンスに気を配りました。

自宅で子供と遊ぶ原さん

同年代に私と同じ悩みを抱える女性が多いことに気づいたのもこの時期です。生理が始まる3~10日前から身体や心にいろいろな症状が起こる月経前症候群(PMS)など、女性特有の身体の変化について学びたくなり、女性ホルモンバランスプランナーの資格も取得しました。

起業で妊活は後回しに 将来のために卵子凍結を選択

食事、睡眠、運動のバランスが整うと健康を取り戻し、32歳で友人と女性用のデリケートゾーンケアブランドを立ち上げて、起業も実現しました。会社が軌道に乗るまでの1~2年は多忙を極め、妊娠について考える余裕は全くありませんでした。

一方で、女性には妊娠・出産のタイムリミットがあり、自分に時間的な余裕はないことも自覚していました。特に35歳を過ぎると妊娠率が低下し、流産率が上がることを知っていましたから、とにかく不安でした。焦っていろいろ調べるうちに、卵子を若い状態のまま保存でき、妊娠したいと思ったタイミングで妊娠に臨むことができる「卵子凍結」という方法があると知り、すぐに話を聞きに行きました。

同僚と会議中の原さん

仕事と自分のライフプランの両立を考えたときに、私にとっては38歳での出産がベストだと相談すると、「採卵は1日でも早い方がよい」と言われました。私も治療が最優先と考えていたので、すぐにでもやりたいと思いました。幸い、仕事との両立に理解のある医師に出会え、卵子を取ることができました。卵子凍結したからといって100%安全なわけではありませんが、仕事が多忙な中、気持ちに少し余裕ができたことは確かです。

本格的な妊活開始直後に子宮内膜ポリープを発見

仕事を続けながら妊娠のタイミングを見計らって、凍結した卵子を受精卵の状態にしたのが36歳の時です。この時、すでに卵子凍結から約2年が経過していました。3つできた受精卵をいかに効率よく使って妊娠するかを考える過程の検査で、子宮内膜ポリープが見つかったんです。

健康には気を遣い、自覚症状もなかったので、最初はとても驚きました。ショックでしたが「子宮内膜ポリープがあると受精卵がうまく着床できない可能性が高い」「手術して切除した方がいい」と医師から助言され、頭を切り替えました。手術への恐怖心よりも子どもが欲しいという思いの方が強く、「すぐにでも取りたい」と思ったんです。

先生の「早く切除した方が、次のステップ(移植手術)に早く進める」というアドバイスも背中を押してくれました。

日帰り手術で、翌日には仕事に復帰

医師からは、シェーバーという技術を用いた、身体への負担の少ない日帰り手術だと説明を受けました。それでも手術ですから、母はとても心配していたようです。

実際の手術時間はわずか約15分。個人的な感想ですが、身体への負担はほぼ感じませんでした。仕事を長く休めない私には、外来の日帰り手術で、翌日には自宅で仕事ができたのもありがたかったです。発見後すぐにポリープを切除できて、大事な排卵の周期を逃すことなく不妊治療が継続できたので、医療技術のすごさを実感しましたね。

子宮の状態も整い、ついに受精卵を着床させる移植手術を受けました。結果が分かるまでの1週間は本当にドキドキで、無事に妊娠したと分かった時は泣きました。妊娠を伝えると、家族も周囲の人も心から喜んでくれて、その時の感動は今も忘れられません。

自分より大事な存在のために生きる

妊娠中、私のお腹の中で元気に動いたり、足でお腹を蹴ったりする子どもが愛おしくて……。できることなら、もう一度妊娠したいと思っているんです。

出産を経験して一番変わったのは、自分より大事な存在ができたことです。今までの私は‟自分”という軸が生きていく中心だったのですが、今はこの子のために頑張ろうと思っています。親として子どもへの責任感が生まれ、子どもに人としてすごく成長させてもらっている気がしているんです。

子育てと仕事の両立は決して楽ではありませんが、すべて100%を目指さなくていいと思えるようになったのも、主軸が自分ではなくなったからかもしれません。

屋外で子供を抱きながら傘をさす原さん

妊娠・出産・子育てを経験したからこそ視野が広がったと思う瞬間もあります。ずっと支えてくれた母への感謝が芽生えたのも子どもを授かったからですし、「今一人で悩んでいる女性のために、私にできることはないか」と、仕事でも新しいアイデアが湧いてきています。


*上記の患者さん体験談は、実在する患者さんに対し、メドトロニックがインタビューを実施し、書き起こしたものであり、疾患および治療に対する個人の感想となっております。他の方が同じ治療を受けた場合に、必ずしも同じような治療結果を得たり、感想をお持ちになることを保障するものではなく、個人差があることを予めご了承下さい。

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