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こちらは、国内の医療従事者の方を対象に製品等の情報を提供することを目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。
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レニーの相談室と題し、ポンプに関するよくあるご質問をご紹介させていただきます。
ポンプに関するよくあるご質問をまとめました。1型糖尿病のライオン レニーが、ポンプ経験の豊富なエキスパートナースに、日頃疑問に思うことを質問しています。是非、レニーと一緒に確認してみてください。なお、本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。
私の施設では、やせ型や運動をよくする方は、シルエットを使われる場合が多いです。斜め刺しのため固定が安定することと、シールの形状もクイックセットより安定します。注入セットのシールだけでは固定が難しい場合、別のテープで補強するなど工夫をしてみましょう。
腹部は装着部位によっては詰まりやすいかも知れません。また腹部はかぶれる方もいらっしゃいます。患者さん個人個人で詰まりにくい部位、かぶれにくい部位がありますので、主治医と相談しながら、自分に合った装着部位を見つけましょう。一度詰まっても、何度か試してうまく装着できればOKという患者さんもいらっしゃいます。
やせていらっしゃるなら、注入セットはシルエットがお勧めです。しっかり表皮をつまみ上げて、筋層に当たらないように穿刺する工夫が必要です。生活動作の中で、カニューレが屈曲して閉塞アラームが鳴る場合には、カニューレの交換が必要です。
ましたに内科クリニック 糖尿病看護認定看護師 吉田 直子 先生
インスリン注入遮断アラームが鳴っていても「気のせいかな?」と思い、そのままインスリンポンプを使用していることはありませんか。このアラームのほとんどが、皮下のカニューレの屈曲が原因で起こります。インスリンが体に長時間入らないことは大変危険ですので、必ず速やかに対処するようにしましょう。また、アラームが鳴った原因や注意点などを考え、次回からの対処方法を医療従事者と話し合うようにしましょう。
はじめに、カニューレからチューブを取り外します。
方法1:メニューボタンから「リザーバとチューブ」⇒「カニューレ充填」を選択し、チューブの外へ気泡を押し出します。
方法2:ピストンが手元にある場合には、リザーバにピストンを取り付け、気泡をリザーバの上部に集めます。続いて、ピストンを押して気泡をチューブの外へ押し出してください。
気泡の見つけ方:Oリングの周りや、リザーバとチューブの接続部分に気泡が発生していることがあるので、注意しながら確認してください。
インスリン注入の妨げになり、血糖コントロール不良の原因となります。思わぬ高血糖になった場合は、いつも行う確認事項に加え、リザーバに気泡が残っていないかも確認するようにしましょう。
タイマーを設定したり、入浴後には必ず確認してから注入セットを取り付けるなど、生活の一部にできると良いと思います。難しい場合は、日頃行っている血糖で確認していく方法もあります。インスリンが確実に注入され、血糖がコントロールされていることを確認するため、少なくとも1日4回以上血糖自己測定をしましょう。※血糖自己測定の回数は主治医とご相談ください。
気圧の変化により、インスリンに溶け込んでいる泡が大きくなったり、一度大きくなった泡が消えたりします。これによりわずかですが、注入量が変化する可能性があります。また、普段とは異なる要因(運動量の変化、食事時間や内容、ストレス)も加わり、血糖値に影響が出る可能性があります。そのため、搭乗中や登山中だけでなく、着陸後または下山後もこまめな血糖測定を心がけましょう。本メルマガ配信でご紹介している「患者さん向けアプリ」のよくある質問も、是非ご参考にしてみてください。
小松市民病院 糖尿病看護認定看護師 山本 恵美子 先生
注入セットの交換の度に、気泡を抜くことに苦労している方も多いのではないでしょうか。リザーバや注入セットに残った気泡は、血糖コントロール不良の原因となる場合があります。トラブルを防ぐために、上記で紹介した点に注意して、手技を行ってみてください。また、気泡が残っていないか定期的に確認し、直径1mm以上の気泡はしっかりと抜く習慣をつけていただけたらと思います。どうしても気泡が残りやすくて困る場合には、原因や対処方法を医療従事者とよく話し合うようにしましょう。
日本赤十字社 愛知医療センター 名古屋第二病院 糖尿病看護認定看護師 山本 なつ美 先生
インスリンポンプ療法では、特にSAP療法のセンサを固定するオーバーテープに皮膚かぶれが多く見られます。皮膚トラブルにより装着率が低下し、適切な治療が受けられなくなる、といったことのないよう、トラブルの原因を知り、適切な対策とケアを行うことが大切です。
皮膚トラブルは意外にも、テープをはがす際に多く発生していると言われています。テープの適切な貼り方、はがし方に加え、日頃の保清(皮膚の清潔を保つ)・保湿(皮膚に潤いを与える)・保護(皮膚に刺激や負担をかけない)の3つの保、3保(さんぽ)を心掛け、健康な皮膚を維持するようにしましょう。そしてトラブル時には、1人で悩まずに医師や看護師にご相談ください。
サータの押し込み方:サータをセンサに押し込む時は、一気にテーブル面まで押し込みましょう。途中でサータを上げてしまうと、ニードルハブだけが抜けてしまいセンサが分解してしまうおそれがあります。また、この手技は必ず平らなテーブルなどの上で行いましょう。さらに、サータを押し込む際に、緑のボタンを触らないように注意しましょう。
A:トランスミッタを充電器に戻し、完全に充電してみてください。
適切にCGMを使うには、センサを正しく装着することや、血糖値が安定したタイミングで較正を行うことが重要です。
大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 糖尿病看護認定看護師 藤原 恭子 先生
CGMを装着するとリアルタイムに血糖変動が把握でき、とても便利ですね。初めはセンサ装着のコツを掴むことが難しいと思いますが、どの手技も「まっすぐに」行うことがポイントです。センサやトランスミッタの向きは決まっていないので、サータを当てる部位やボタンの押し加減などを数回試して、ご自身の装着しやすい部位を探してみましょう。また、サータにはセンサをロックするツメがあり、不用意に置くと使えなくなるおそれがあるため、サータの保管方法にも注意しましょう。
食事中は血糖値が上昇しているため、較正のタイミングには適しません。要較正アラートが発生しても、適切なタイミングでない場合は、較正する必要はありません。最低でも食後3時間~4時間は較正をしないで下さい。一時的にセンサのグラフは途切れますが、センサの精度を保つために、適切なタイミングでの較正が大切です。また、次回からは食前に較正ができるよう心がけましょう。
国立成育医療研究センター 糖尿病看護認定看護師 山田 未歩子 先生
センサを装着することで、血糖を線で把握するだけでなく、ご家族とも共有できるようになりました。さらに、スマートガード機能を使用することで、低血糖の軽減が期待できます。その反面、センサの穿刺部位や較正方法について、慎重に確認する場面が増えました。センサを確実に活用する方法やコツについて、患者さんやご家族に経験をうかがいながら、私自身も日々学ばせていただいています。皆様も、医療者と経験を共有しながら、センサを上手に使える方法を一緒に考えていただけたらと思います。
ミニメド™770Gシステムのスマートガード™オートモード機能を使用中でも、グルコースアラートの使用は可能です。オートモード機能は、システムによるオート基礎注入によりインスリン注入量が自動調整されます。高センサグルコースアラート(300mg/dL以上が1時間以上、250mg/dL以上が3時間以上)が発生した場合には、オート基礎からマニュアルモードに直接移行します。
グルコースアラートを活用することで、高グルコースが持続する状態にいち早く気づくことができます。上昇アラートや高グルコース予測アラートを設定してみてください。セーフ基礎注入やマニュアルモードで動作する時間を短くするために、アラートに気づいたら補正ボーラスなどで早めに対処しましょう。
他にも低グルコースアラート・低グルコース予測アラートなどがあります。いずれもトランスミッタの電池切れやセンサ信号が受信できない場合などは、アラート機能が作動しないので注意が必要です。具体的なアラート設定については、主治医や看護師に相談してください。
ミニメド™770Gシステムのスマートガード™オートモード機能による自動調整をうまく活用するために、適切な方法の較正が必要とされます。決められた較正以外にも測定の信頼性と精度を向上させるために、追加の較正が要求される場合があります。血糖変動の少ない安定しているタイミングでの較正や、適切な血糖測定の手技も重要なポイントになります。
センサ精度を保つためにも、十分な皮下脂肪のある適切な部位にセンサを装着してください。また、就寝中に較正期限が来てしまうと、要較正アラートが発生して安眠阻害される可能性があります。較正期限を考慮して予め就寝前に較正を行ない、アラートを回避するようにしましょう。
ミニメド™770Gシステムのスマートガード™オートモード機能による自動調整をうまく活用するために、適切な方法の較正が必要とされます。決められた較正以外にも測定の信頼性と精度を向上させるために、追加の較正が要求される場合があります。較正の基本に戻って、血糖変動の大きいときは較正しない、と心がけてみてください。
「要血糖値」に使用した値を較正に使用するか、一度立ち止まって検討してみましょう。ポンプ画面を確認せずに選択ボタンを押すと、意思に反して較正に使用することになってしまう場合があるので十分注意しましょう。また、「センサ更新中」はISIG(電流値)が6~200nAの範囲外である場合や大きく変動した場合に加え、センサが正しく装着できていない場合に発生します。センサを正しく装着できているか、再度確認しましょう。さらに、センサ精度を保つためにも、十分な皮下脂肪のある適切な部位にセンサを装着してください。
セーフ基礎注入とは、オートモード中であってもセンサグルコース値を基に基礎レートの調整を行わない注入状況のことです。システムは、過去の2~6日の注入履歴から低血糖を起こしにくいインスリン量を設定し、それに基づきセーフ基礎を注入します。トランスミッタとポンプが通信されていなかったり、センサの較正期限が切れていたりして、センサグルコース値が表示されない場合や、センサグルコース値が正しく反映されていない場合に、オート基礎注入からセーフ基礎注入へ移行します。これらの問題が対処されると、自動的にオート基礎注入に戻ります。
オート基礎注入を長く維持できるようにするために、オート血糖値アラートをオンにしておくと、セーフ基礎注入への移行にできるだけ早く気づくことができます。すぐに対処しましょう。
セーフ基礎に移行した問題が90分間対処されなかった場合、オートモードからマニュアルモードに切り替わり、事前に設定していた基礎インスリンが注入されます。オートモード終了時には、必ずアラートが鳴動します。
オートモードの終了については、受診の際にレポートで原因を確認することができます。受診の際には医療従事者と確認することで、どのような理由やタイミングが多いか、傾向を掴むことができると思います。一緒に対処方法を考えてみましょう。
入浴や水泳、激しいスポーツをするときにポンプを一時的に取り外すと、その間のインスリンは注入されません。そのような場面ではポンプを一時停止にしましょう。一時停止機能を使用しないと、実際に注入されたインスリン量とポンプの履歴とが異なってしまいます。オートモードは注入履歴データが毎日アップデートされ、オートモードの自動調整計算に使用されます。
一時停止をしないことで、注入されていないはずのインスリンが加味されたオート基礎は、実際の必要量よりも多く調整され、低血糖を引き起こす可能性があります。オートモード中の一時停止中の画面表示は、画面下部に赤字表示されるだけではなく、センサグルコース値を囲むシールドも赤字になります。実際に注入されたインスリン量とポンプが把握するインスリン量を合わせるためにも、一時停止機能を活用してください。
オートモード使用中のボラーラス注入はオートモードボーラスを使用します。オートモードボーラスは食前の血糖値と摂取する糖質量、またはそのいずれかを入力することでインスリン量の計算がなされるため、デュアル・スクエアウェーブボーラスは行えません。脂質やタンパク質の多い食事による食後の高血糖に対しては、センサグルコース値を基にオート基礎注入で自動調整されます。
基礎インスリンは120mg/dLを目標に5分ごとに増減されます。みなさんの経験値に基づくデュアル・スクエアウェーブボーラスの代わりにオートモードを活用してみてください。糖質量の見積り相違による高血糖もセンサグルコース値を基にオート基礎注入で自動調整されます。
オートモードを上手く活用するために、血糖値が安定したタイミングで較正を行い、センサグルコース値の精度を維持しましょう。較正目的の血糖値が150mg/dLを上回ると、補正ボーラスが推奨されることもあります。
手動によるインスリン注射はオートモードの計算に反映されないため、実際に注入されたインスリン量とポンプの履歴とが異なり、ポンプのアルゴリズムに影響してしまいます。正しい情報をポンプにインプットするためにもオートモードの使用は控えましょう。
使用したインスリンの種類や、患者さんごとに設定されている残存インスリン時間によって、オートモードの使用再開までの時間は異なります。主治医と予め相談しておきましょう。オートモードの残存インスリン更新の仕組みから、オートモードの使用は5時間以上控えることが推奨されています。
インスリン注入遮断が起こった場合は、装着部位やリザーバとチューブの確認を行いましょう。安全使用のため、注入セットの交換を行い、速やかに注入遮断となった原因を解消してください。注入再開時点では、オート基礎注入のままになっています。
注入遮断が頻回に発生し、ペンなどの手動によるインスリン注射を行う場合は、オートモードはオフにしましょう。前出の回答のとおり、実際に注入されたインスリン量とポンプの履歴とが異なると、ポンプのアルゴリズムに影響してしまうからです。オートモードの使用再開までの時間は、患者さんごとに異なりますので、予め主治医と相談しておきましょう。
販売名:メドトロニック ミニメド 700 シリーズ
医療機器承認番号:30300BZX00256000
販売名:メドトロニック ミニメド 6 0 0 シリーズ
医療機器承認番号:22500BZX00369000
販売名:インスリンポンプ 注入セット
医療機器認証番号:225ACBZX00013000
販売名:パラダイム リザーバー
医療機器製造販売届出番号:13B1X00261D00001
販売名:メドトロニック ガーディアン コネクト
医療機器承認番号:22900BZX00321000
使用目的又は効果、警告・禁忌を含む使用上の注意等の情報につきましては製品の電子添文をご参照ください。