概要

再現性を有する球形のアブレーションゾーンを形成

アブレーションは、肝切除、塞栓療法、化学療法などの他の治療が選択肢にない場合、又はアブレーション併用療法が選択肢である場合に、低侵襲な選択肢のひとつです。しかし、アブレーションを併用した場合の課題のひとつとして、標的とした病変全体を完全に凝固することが難しく、再発の可能性があるという点が挙げられるとメドトロニックは考えました。そこで、我々は臨床医と協力して、再現性のあるマイクロ波アブレーション技術を開発しました。これはThermosphereテクノロジーと呼ばれるもので、サーマルコントロール、フィールドコントロール、ウェーブレングスコントロールを可能にし、より球形に近く再現性を有する焼灼範囲を術中に形成します。この技術を有したマイクロ波アブレーション機器がEmprint™アブレーションシステムです。

Emprint™アブレーションシステムに関する詳細情報はこちら。

  • マイクロ波を用いたEmprint™ は対極板が不要です。また、当社ラジオ波焼灼システムと比較して組織を短時間で焼灼できます。
  • シングルアンテナで球形に近い形状での焼灼範囲を形成することができます。

販売名:Emprint アブレーションシステム
許認可番号:22800BZX00402000

特長

FIELD CONTROL(フィールドコントロール)

アンテナの形状で球形の電磁場を形成することにより、球形に近い焼灼範囲を形成

 

THERMAL CONTROL(サーマルコントロール)

アンテナ冷却機能により、アンテナシャフトによる焼灼範囲の拡大を抑止

 

WAVELENGTH CONTROL(ウェーブレングスコントロール)

アクティブアンテナバッファリングで焼灼中の電磁場を球形に維持することにより、再現性を有する、より球形に近い焼灼範囲を実現

 

THERMOSPHERE™ テクノロジー

Thermosphere™テクノロジーを搭載したEmprint™アブレーションシステムは、3つのエネルギーコントロール(サーマルコントロール、フィールドコントロール、ウェーブレングスコントロール)により、球形に近い形状で再現性を有するアブレーションゾーン(焼灼範囲)を形成します。