サマリ

手術を受ける患者さんの体温は、手術室の環境や麻酔薬の使用、術野の開放など、さまざまな要因により変動する可能性が高いことがわかっています。また、術中・術後の低体温は、シバリングによる酸素消費量の増大や創傷感染率の増大、免疫機能の抑制、出血の増加、麻酔からの覚醒遅延による術後回復室での滞在延長など、多岐にわたる影響を及ぼすことも明らかになっています。これらの低体温による影響を防ぐ意味合いでも、術中・術後の体温管理の一環として、より正確な体温モニタリングは不可欠であるといえます。