cerebral rSO₂をガイドにしたOPCAB循環管理：
安静時を上回る酸素需給バランスを意識した戦略

今回、東京女子医科大学　黒川 智先生より拍動下冠動脈バイパス術（off-pump coronary artery bypass grafting: OPCAB）中のINVOS™を活用した循環管理についてご紹介いただきます。OPCABの麻酔管理のコンセプトは、心臓のパフォーマンスを最大近くに高め、心脱転に伴う循環変動に耐える余力を生み出し、心脱転後の循環、すなわち心拍出量（CO）、全身酸素供給量（DO2）及び酸素需給バランスを安静時（ベースライン）以上に維持し続けることです。本稿では、安静時を上回る酸素需給バランスを意識した戦略についてご解説いただきます。

_{販売名： INVOS 5100C システム
医療機器承認番号： 30100BZX00181000}